ここでは脳卒中後遺症の中でも最もお困りの方が多いと思われる片マヒについて詳しくご説明いたします。
右の半身のマヒを赤字、左の半身のマヒを青字で説明しています。
片マヒとは一側性にみられる上下肢の運動マヒの事で、よく使われる言葉ですと半身不随といわれる状態の事です。
一側性ですので、右もしくは左のいずれかに障害が起こります。
右半身のマヒを「右片マヒ」
左半身のマヒを「左片マヒ」 と呼びます。
これらには違いはあるのでしょうか?
右片マヒと左片マヒには大きな違いがあります。
大脳半球は左右に一つづつ存在していて、それぞれ反対側の身体の運動や感覚を制御しています。
なぜ反対かというと、大脳皮質から身体につながっている神経の経路がある部分で交差しているためです。
そのため、
右の脳に梗塞や出血が生じた場合、左の身体に運動障害や感覚障害が起こります。
左の脳に梗塞や出血が生じた場合、右の身体に運動障害や感覚障害が起こります。
まず、どちらの脳に損傷を受けたかによって「右片マヒ」、「左片マヒ」が決まるわけですが、運動障害や感覚障害の障害の程度の差は左右差はありません。
大脳皮質には、運動や感覚以外にも様々な働きがあります。
その働きにこそ左右差が存在しているのです。
一般に右利きの人は
左が優位半球
右が劣位半球 と言われています。
左利きの人は左右半々と言われています。
それぞれの半球の特徴は以下のとおりです。
左半球(優位半球) | 右半球(劣位半球) |
---|---|
発話 | 空間的理解 |
言語的理解 | 直感的理解 |
計算 | 音楽的理解 |
左半球(優位半球)が損傷される右片マヒでは
この中でもとりわけ出現頻度が高いのが、失語症です。
失語症は、脳の言語中枢が損傷することによって起こる「聞く」「話す」「読む」「理解する」などの言語的機能が障害された状態です。
実際には構音障害(言葉がうまく出せない障害)がないのに「思った言葉が出ない」、流暢に話はできるのに「内容は理解できない」などの症状を呈します。
右半球(劣位半球)が損傷される左片マヒでは
左片マヒの特徴とも言えるこの「半側空間無視」は、文字どうり半側の空間を無視してしまうことです。
とりわけ、左半分の空間が見えているにもかかわらず、まるでないもののように無視してしまうのです。
実際には、左にある障害物にぶつかる、食事の際に左半分を残してしまうなどの症状を認めます。
脳卒中後遺症で右片マヒは失語、左片マヒは半側空間無視が特徴でしたが、どちらの障害が良いとか悪いとかではなく、障害を正しく理解し、日常生活や社会生活に適応させていくかが大きな課題となります。
病院では発症して6か月を過ぎたぐらいで症状が残っているとほとんど回復は見込めないと言われることがあります。
しかし、私の経験ではあきらめることはないと思っています。失語や半側空間無視は難しい症状ですが、回復した事例はたくさん診ています。
あきらめずに治療をして、回復への一歩を踏み出しましょう。
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